Google Pixel 10シリーズ登場:カメラ強化、多彩なAI機能を搭載

今年のPixelシリーズの注目点は、外観デザインを従来モデルからほぼ据え置きにしつつ、内部性能の大幅な強化とAI(人工知能)機能の深い統合にある。

Pixel 10シリーズは、丸みを帯びた角、フラットなエッジ、背面に横一列で配置された独特のカメラバーといったデザインを継承。Googleがユーザー体験をハードウェアとソフトウェアの両面で重視していることが伺える。

Tensor G5チップと強力なAI処理能力

全モデルにGoogle独自開発のTensor G5チップを搭載。前世代のTensor G4と比べ、総合処理性能が34%向上し、AIタスク処理速度は60%も高速化された。

これにより、AI機能をより深く日常利用に組み込む基盤が整った。

標準モデルのPixel 10も背面カメラがデュアルからトリプル構成に進化。48MP広角メインカメラ、13MP超広角、10.8MP望遠(光学5倍ズーム対応)を搭載している。

ディスプレイとメモリ構成

画面サイズは従来と同じく、Pixel 1010 Pro6.3インチ(10 Proは高解像度)、Pixel 10 Pro XL6.8インチ(2992×1344解像度)。

メモリも強化され、Pixel 10はRAM 12GB/ストレージ128GBまたは256GB、Pixel 10 ProとPro XLはRAM 16GB/128GB〜1TBのストレージを選択可能。これにより、AI処理を端末内でスムーズに行い、クラウド依存を軽減している。

Pixel 10 Pro/Pro XLのカメラは50MPメイン、48MP超広角、48MP望遠のトリプル構成で、光学5倍ズームに対応。

Pixel 10 Pro Fold:耐久性向上&大容量バッテリー

従来型に加え、第2世代折りたたみモデル「Pixel 10 Pro Fold」も登場。外観デザインは初代とほぼ同じだが、防水・防塵性能がIP68に進化し、1.5m深の水中で30分耐えられる。

外側6.4インチ、展開時8インチの大画面を備え、Tensor G5チップ、RAM 16GB、256GB〜1TBストレージを搭載。バッテリーは5,015mAhと前世代の4,650mAhから大幅増量。

Pixel 10で広がるAIエコシステム

Pixel 10シリーズには数々の先進AI機能が組み込まれている。代表的なのは、質問に即答する「AIチャットボットGemini」、スクリーンショットから情報検索できる機能、文章から画像を生成する「Pixel Studio」など。

写真編集AIも進化し、不要物の削除、AIによる背景拡張、集合写真に人物を追加できる「Add me」機能などが強化された。

さらに新機能として、文脈に応じて行動を提案する「Magic Cue」(例:航空会社への通話中にフライト情報を自動提示)、撮影中に改善点をアドバイスする「Camera Coach」も追加されている。

発売日と価格

Pixel 10、Pixel 10 Pro、Pixel 10 Pro XLは 8月28日 発売予定。価格はそれぞれ 128,900円/174,900円/192,900円 から。

Pixel 10 Pro Fold 109 に登場し、価格は 267,500 からとなる。